倒さないでー!メタボリックドミノ
きゃー!倒さないで!ドミノ!!
慶応義塾大学内科学教授の伊藤裕先生が提唱しますメタボリックドミノという考え方は、生活習慣病の負の連鎖を表すものです。
こんにちは。マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
さて、さて、あなたはメタボリックドミノってお聞きしたことございますか?
メタボリックは聞いたことありますよね?
メタボリック。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝不足、喫煙など生活習慣の乱れによってほとんどの人は体重が増加します。
体重は増え始めるとどんどん増加しようとします。そして、食べ過ぎによって胃は大きくなり、さらにさらに食べる事ができるようになります。どんどん食べれちゃう。
脂肪が増えて身体が重くなると、運動したくなくなり、運動しないため筋肉が減ります。筋肉が減るとカロリー消費も減り、食べる量を体重が増える前よりも脂肪は溜まっています。
そして体重が、肥満の域に達すると、血糖を下げる役目をするインスリンの働きが低下した状態の「インスリン抵抗性」という状態になります。これは動脈硬化の原因になるとも考えられています。
インスリン抵抗性というドミノが倒れると、次のドミノ、高血糖、高血圧、高脂血症といった生活習慣病を次々と招いてしまいます。このような状態がメタボリックシンドロームです。
メタボリック症候群によって高血圧、肥満、高脂血症、高血糖の「死の四重奏」を引き起こしてしまうことをドミノ倒しに例えて、メタボリックドミノと呼びます。
最初のドミノは食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足や寝不足、ストレスなどの生活習慣の乱れから起こります。
そのドミノが徐々に傾き始めていき、倒れることで次々とドミノが倒れてあっという間に透析、失明、下肢切断、脳卒中、心不全というような最終段階まで到達してしまうのです。ここまでいくには段階を踏んでいるのですよね。
ドミノが倒れ始めたら、もうそのドミノは起き上がらない。
つまり健康とは、人生というドミノ倒しのどこで踏ん張るのかで、あなたの残りの寿命の長さをある程度コーディネイトできるということです。
出来るだけ上流でこのドミノ倒しを、食い止めることが大事です。
そして、歯科はこの最初の段階で介入できます。虫歯、歯周病は上流に位置しています。
歯のクリーニングそして、歯の喪失を食い止めることです。噛む機能があれば、いろいろな機能が活動します。唾液、筋肉、脳など多くの機関に影響します。
日本の厚労省は、あなたもご存知の8020運動に続き、メタボ対策として、よく咬んで食べることが生活習慣病予防になることから「噛ミング30(かみんぐさんまる)運動」を展開していくことを平成21年7月13日発表しました。
知ってるかな?少しマイナーかな?(笑)
この紙面で紹介できなかった色々な検証の結果、一口30回咬んで食べることで、「神経ヒスタミン」効果をうながし少ない食物で満腹感を得られ、体脂肪分解を促進し、体型がメタボにならないように維持できることが判ったからです。
しかし、この噛ミング30運動は、8020運動ほど盛り上がりませんでした。
だから、知らない人も多いはずです。
平成21年7月21日 麻生太郎総理大臣は衆議院を解散し、総選挙へと政局は混乱、自民党惨敗 → 民主党政権樹立となり、日本の国は、個人のメタボリック対策や太らないコツなどという話題どころじゃなくなってしまったんです。
私が知らないだけで、「噛ミング30」はどこかで根付いているのかも知れません。
自暴自棄になるとドミノはどんどん倒れますのでご注意下さいね。
比較的軽い病気が複数重なり、さらに年月を経て虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症(ASO)など重大な病気を引き起こす可能性が高まります。
ドミノの総倒れ時は、心不全、認知症、脳卒中、下肢切断、失明、透析などの重い病気にかかる危険性が非常に高くなる状態に達してしまいます。
んー、恐ろしいですよね。
まずは肥満というドミノを倒さないようにするには、生活習慣を改善していくことが重要です。
自分自身の健康を維持し、メタボリックにならないために、一口30回咬むと肥満治療になること、このことはどうか覚えておいて欲しいと思います。
そして、歯のクリーニングです!虫歯、歯周病、防いで行きましょうね( ´◡` )
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