予防に治療!

おはようございます!マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
GW最後の日となりました。昨日は、私の好きなフレンチで有名な
ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチに行って来ました♡美味でございます。
「予防」と「治療」の違いについて。

「予防」と「治療」の関係性を考えますと「care」と「cure」。
?????????と思った時は、漢字の成り立ちに注目してみましょう。「予防」とは、「予め」「防ぐ」という意味で、何かが起こる前に、それを防ぐ行為です。つまり、まだ「何か」は起きていない状況が、予防です。歯の病が起こる前にそれを実際に防いでいこうという考え方が「予防」の考え方です。

これに対し、「治療」とは「治」という、病気や怪我などを元通りにするという意味の言葉と「療」という、病気をなおすという意味の2つから成り立っています。つまり、「治療」とは病気や怪我を治して元通りにする。という意味です。
しかし、ここで残念なおしらせがあります。歯科に「治療」という言葉は存在しないのです。歯は元通りに治療することは決してできないのです。

歯は削ったら決して元通りにならない!
何度も、言いますが、歯は削ったら元には戻りません!!



歯はカラダで唯一、再生機能がない組織。

歯は他のカラダの組織と異なり、削ったら二度とは元に戻らないカラダの一部なのです。放っておけば虫歯が勝手に治ることも、固定をしておけば自然と歯がくっつくこともありません。歯は人体の組織の中でも自浄作用(自分で治る力)をもっていない脆いカラダの一部なのです。

歯は悪くなると、破滅の一途をたどることになってしまう!

自分で再生することは不可能なので、万が一悪くなってしまうと新しく作られることはありません。もう、諦めるしかないのです。悲しいですね。しかし、諦めることはできませんよね。
悪くなった部分をそぎ落とし(削って)、人工物で穴埋めをするしかないのです。しかし、歯は一度削ると寿命が10年縮むと言われています。平均的な歯の寿命が50年程度なので、一度詰め物を行うと10年寿命が縮みます。また、保険内の金属の詰め物は3年〜5年程度で劣化すると言われております。劣化したらまた新たに詰め物を装着せねばならず、それでまた新たに削り更に寿命が縮みます。

30代で入れ歯になる人もいるんです。

小学生の頃に永久歯が虫歯になり、治療を何度も行っていると、30代で抜歯になってしまうことも珍しくはありません。30代で入れ歯生活を送っている方も少なくないのです。今はインプラントの方もいらっしゃいますが。

自分の歯(天然歯)に勝るものはない!!

いくら歯科技術が進歩していても、自分の歯(天然歯)にまさるものはどこをどう探してもありません。しかし、そのような大切でかけがえのない歯を多くの方はないがしろに扱っています。

痛くなってから歯医者さんに行くのでは遅いのです。


歯磨きもろくにせず、痛くなって初めて歯科医院に駆け込むという経験をした方は多いのではないでしょうか。しかし、ここで断言します。痛くなってからではすでに手遅れです。


痛くなったら、神経を抜けばいい!?


歯の寿命は限られている。

何度も繰り返しになってしまい、心苦しいですが歯科の治療は「完全に元通り」にすることはできません。特に神経まで到達し、神経を取ること(抜髄)になってしまった歯は通常の歯に比べて寿命が飛躍的に短くなってしまいます。これは例えるのならば、廃墟のようなもので、後は朽ちていくのをただ待つだけです。

神経を抜いた歯の耐久性は驚くほどに脆い。まるで高野豆腐のよう。

基本的な日常の生活に支障はありませんが、通常の歯に比べたら断然耐久性が落ちます。外部からの衝撃や、固いものを食べた瞬間に簡単に崩れ去ってしまうのです。
簡単に欠け、簡単に割れます。
バキッ!!!一度神経を抜くということは、それほどにもひどい状態だったということを改めて認識して頂きたいです。

ということで、昨日は、大人の時間を過ごしました。ゆっくり、有意義です。
おとなの名古屋。


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東京医科歯科大学非常勤講師。 マネジメント歯科衛生士先駆者。パイオニア 。口腔内の健康と美は全身の健康と美に繋がっています。 1人でも多くのきれいになりたい方、口腔内の健康と美にお役に立ちますように…♡ 趣味︰読書、三味線、歯、身体を動かすこと、海

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