ホワイトニングの誤った情報
ちょいちょい待って待って!ホワイトニングに重曹は間違えている!
ガセ!ガセ情報には注意してー!
重曹にホワイトニング効果があるという情報は誤っています。重曹には歯を漂白する効果はなく、むしろ使い方しだいでは歯を傷める可能性があるので、非常に危険です。
こんにちは!マネジメント歯科衛生士の
辻村香恵です!
今日、患者様で「重曹を薬局で購入してお粉をそのままハブラシにつけて歯を磨いています」って!言うお方にお会いしましてぎょぎょぎょでした。
いいと雑誌などに書かれていたり、
フェイスブックやInstagramなどを見ているとホワイトニングの広告って多いですよね。これでもかってぐらい、芸能人のスパムに上がってくる。
それだけ、需要があり、患者様の意識も高いというコト。また、きれいになりたい女性が沢山、いるということ。
そんな、きれいになりたい乙女な女性たち、またはホワイトニングをしたいと思っている皆様に、ガセ!情報が流れています。「重曹」に歯を白くするホワイトニングの効果があるという情報を見たことはありませんか?
この情報はそもそも「ホワイトニング」というコトバを少し勘違いして理解しているようですので、重曹の実際の効果や、ホワイトニングとはどのようなものかをまとめます。
そもそもホワイトニングとは?重曹にホワイトニング効果はある?
重曹にホワイトニング効果があるかということですが、まず、ホワイトニングとは、どのようなことなのかによって、その答えは異なります。
元来ホワイトニングとは、歯を漂白し元の歯の持つ白さ以上のものを引き出す手法のことを言います。重曹に歯を漂白する一般的に言う「ホワイトニング」の効果があるのかというと、その効果はありません。
しかし、ホワイトニングの定義を広くし、
汚れた歯をキレイにすること=ホワイトニング
と、定義するのであれば、重曹に汚れた歯をキレイにする効果があると言えます。
重曹は歯の汚れを取りやすくする効果があります。
汚れ、着色などとれれば、自分の歯の本来の白さになりますから白くなった!といえば白くなりましたと言えます。
重曹は、キッチンの掃除などにも良く使われるもので、こびりついた汚れを浮かせる作用があります。なので、重曹を溶かした水で、うがいをしてから歯磨きをすると、歯の着色などが取れやすく、やわらかくなった状態で磨くことができるので、着色などで汚れた歯が白くキレイになりやすくなります。この方法は一度では効果が得られるものではないので、何度も繰り返す必要があります。
しかし、重曹を使用する場合は使い方に注意が必要
重曹は細かい微粒子です。細かい粒子で歯をこすると、直接着色汚れをこそぎ取ることができます。シンク等の掃除に使用する「クレンザー」などと同じ感じです。
しかし、粉の使い方は注意が必要です。クレンザーでシンクを掃除するときに、大量のクレンザーをつけ、強い力でこすると、シンクに細かい傷ができてしまいます。それと同じで、重曹を直接付けて歯磨きをしたりすることは、歯を傷つけてしまう危険があるのであまりお勧めはできません。
歯科医院のクリーニングで重曹を使用することもありますが、歯科医院では重曹を使用したクリーニングの後は、しっかりと傷ついた歯面を研磨する処置を行っています。歯の表面は小さい傷がたくさんつくと、光の反射の関係で、一時的に歯が白く見えることがありますが、あくまで、傷がついた状態ですので、新たな着色の原因になったり、虫歯や汚れがたまる原因にもなりますので、気をつけてください。
重曹には歯を漂白し、白くするホワイトニング効果はない。が結論
歯科医院で、ホワイトニングと呼ばれているものは、歯の色自体を白くするもののことを言います。歯の汚れを取ったり、着色を取ることをホワイトニングとは定義していません。これは、クリーニングと言います。歯の色自体を白くできるのは、過酸化尿素、過酸化水素を使用するものがほとんどです。その他の成分を使用したホワイトニング剤といわれ販売されているものの多くは、歯自体を白くするのではなく、歯の表面の着色を除去するものがほとんどと考えていただくと良いかと思います。
重曹。
以上になります。最後までお読み頂きありがとうございました。
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