唾液検査の全貌を総まとめ
あなたの虫歯のリスクが分かります!
こんにちは。マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
あなたは。唾液検査という言葉を聞いたことがありますか?人はそれぞれ虫歯になりやすい人。なりにくい人がいます。各々虫歯のリスクが違い、その原因も様々ですが、なんとそれを調べることが出来るのです。
唾液検査ってそもそも何か?
虫歯のできる原因は1つだけではありません。また、皆同じ原因で虫歯ができるわけでもありません。その人のもともとの歯の強さ、唾液の質や量、虫歯菌の数や種類、食事の取り方等様々な要因が重なることで虫歯のできやすさが変化します。その原因は何なのかを知る為に行う検査を唾液検査といい、唾液の量を測定したり、唾液に含まれる虫歯菌の数を調べます。この検査を行うことで虫歯のできやすい原因を調べ、予防につなげることができるのです。
この唾液検査のことを、サリバテストとも言います。
唾液検査では、
カリエスリスクを調べることができます。
唾液検査を行えば、虫歯のできやすいカリエスリスクの高い人であれば、何が原因で虫歯のリスクが上がっているかを知り、カリエスリスクを軽減する為に検査結果を使用することができます。また、虫歯がない人でもこれからも虫歯をつくらないようにリスクの高かった部分の改善に使用することができます。
虫歯予防は「歯磨き」しかないように思っている方もいるかもしれませんが、検査結果を使用すれば、虫歯菌の種類によって使用する歯磨き剤を変えたり食事の指導を行うこともできます。
何が虫歯の原因なのか根本が分かるのです!!
唾液検査では、唾液の量、緩衝能、ミュータンス菌の量、ラクトバチラス菌の量が分かります。
〈唾液の量〉
唾液が多ければ自浄作用や緩衝能、歯の再石灰化促進、抗菌作用等の唾液のもつ機能を十分に発揮することができます。
5分間パラフィンペレットをかみ、出てきた唾液を容器に吐き出して分泌された唾液の総量を4段階で測定します。
class 0 =10ml以上
class 1 = 6ml以上 10ml未満
class 2 = 3.5ml以上 6ml未満
class 3 = 3.5ml未満
〈唾液の緩衝能〉
唾液の機能の中に緩衝能というものがあります。歯の表面が脱灰していく酸性の状態を元の中性の状態に戻す作用のことを言います。緩衝の低いお口の中だと虫歯が発症しやすくなります。
採取した唾液を試験紙に落とし、色の変化で4段階に測定します。
class 0 =即青(pH≧≧6.0)
class 1 = 青(pH≧6.0)
class 2 = 緑(4.5≦pH≦5.5)
class 3 = 黄(pH≦4.0)
〈ミュータンス菌の量〉
虫歯を引き起こす原因菌で、歯の表面にプラークを生成します。また、糖類を基質にして歯を溶かす酸を産生します。
〈ラクトバチラス菌の量〉
虫歯を進行させる原因菌で、強い酸を産生して歯を溶かしていきます。
唾液検査が大切な理由!
虫歯ができてしまう原因は「歯磨きがきちんとできていないから」だけではありません。虫歯ができてしまった方の中には「きちんと歯磨きをしていても虫歯ができてしまう」という方もいるのではないのでしょうか。一生懸命磨いていても虫歯になる。いいものを被せてもやり直しになる。何回も何回も、虫歯を繰り返す。
そうならないために、ここでリスクをさげたいものですね。
そこで、
唾液検査で何が原因で虫歯になっているのか特定することができれば、その原因に対して対策を練ることができますよね。何が原因かもわからないまま、闇雲に歯磨きだけを頑張っていたとしても良い結果は得られないかもしれません。 虫歯を全て治療したとしてもまた虫歯を再発させてしまう可能性が高いです。そうならないために、唾液検査をして自身が一番実行しやすい効率的な予防法をみつけていくことができます。
唾液検査に付して行われる診査
唾液検査と合わせて
「DMF歯数」…過去の虫歯の状態や治療経験
「プラークスコア」…プラーク指数は口腔内の清掃状態を示す指標であるとともに、虫歯、歯周病の発症を予知するのにも有効な指数
「関連全身疾患」…幾つかの全身疾患や状態は直接、あるいは間接的に虫歯の発症に関わります。また、薬剤の長期服用は唾液の量や形成不全に影響することもあります。
「飲食回数」
「フッ素の使用状況」
の情報と合わせることで、より検査の結果は意味のあるものになります。
唾液検査の費用相場なのですが、
3000〜4000円程度
で検査を行うことができます。歯科医院によっては、唾液検査とお口のクリーニングや歯科衛生士による歯磨き指導等をコースとして提供している場所もあります。そういった場所だとだいたい1万〜3万程度かかるところもあるようです。 ただ検査して結果に一喜一憂するのではなく次につなげていくためにも、きちんと指導を受けるようにしてくださいね。
昨日、お会いした方も、歯は凄く大切ですからと、歯には物凄くお金をかけておりました。歯医者側もそれ程まで、歯に対して敏感な方に、もっと丁寧な言葉がけをしないのだろうか。どうして患者さまのお声を聴かないのか。
しっかり、コミュニケーションをとれるようにしなければと思いました。
昨日は、私も、勉強になりました。
生の患者さまの本音。声を聞けてありがとうございました。
と、昨日ピーターラビットのCafeにて、歯について本気で語りあってました。
場違い。笑
私がそこに行くのも場違いなのに…笑
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