MFTって一体なに!?

今晩は!マネジメント歯科衛生士、東京医科歯科大学非常勤講師の辻村香恵です。

◎歯並びが良かったのに、歯周病の進行に伴い前歯が唇側に傾斜して歯に隙間が出来た!

◎きれいに咬みあっていたはずなのに、前歯の一部だけにステイン(着色)がつく!

◎唇がいっつもカッサカッサ!

◎ちゃんと磨いてるのに(プラークコントロール)舌苔が溜まっている。

これらは、舌突出癖、低位舌、口呼吸(口唇閉鎖不全)などのお口の癖によって起きる口腔顔面機能障害(舌や口腔周囲筋の不調和)に関連する症状かもしれません。

近年、健康雑誌やNHKの生活情報番組で「低位舌」などがテーマとして取り上げられています。口腔顔面筋機能障害は、全身の生活習慣病と同様に、お口の生活習慣病として紹介されており、その対策の1つとして

MFTが紹介されています!!

さて、そんなMFTって何なの??

MFT(口腔筋機能療法、Oral Myofunction Therapy)とは、「歯が長期間正しい位置を保つことができるように、口腔周囲筋の機能を整える」ための訓練法です。

歯並びや顎の骨の成長発育は、両親から受け継いだ遺伝的因子と非遺伝的な環境因子に影響されます。また、お口の周囲筋の機能の不調和は、不正咬合を発生させる環境因子として作用します。
その理由は歯並び、顎の骨は、筋肉に取り囲まれており、常に筋肉からの圧力を受けているからです。
矯正装置によって歯に力を加えると、歯が移動するように、お口の周りの筋肉から歯に加わる力によっても歯の移動が生じるのです。

歯の外側には唇や頬、内側には舌があります。いつも唇がポケーっと開いていたり、舌によって歯を前に押していたりすると、筋肉から歯に加わる圧力が不均衡となり、歯が望ましくない方向に移動してしまうのです。
また、矯正装置を使ってきれいな歯並びになったとしても、筋肉からの圧力の不均衡が正されてないと歯がまた元の位置に戻ってしまう「後戻り(リラップス)」が起きます。

Oh!!!oh!!!oh!Oh my god.!!!OMG!!!オーマイガーーーー!!!

歯並びに悪影響を及ぼす筋機能の問題は、古くから「舌癖」「異常嚥下」「口腔筋機能障害」などと呼ばれ、正しい歯並びやかみ合わせを得ようとする患者様と矯正歯科医を悩ませてきました。

MFTはこのような筋機能に起こる歯科的な問題を解決するために開発された訓練法です!!
MFTにより、お口の周りの筋肉の機能を改善し、歯に加わる筋圧のバランスを整えることにより、歯は長期間正しい位置を保つことができるようになるのです。

MFTの目的とは、「お口の周りの筋肉の機能の不調和を取り除くことによって、歯並びの正常な形態を維持するための環境づくり」
となるわけですね。

そんな素晴らしきMFT。

MFTの構成は、1⃣個々の筋肉の訓練2⃣咀嚼・嚥下・発音の訓練3⃣姿勢位の訓練の3つの要素から構成されます。

MFTは、子供から大人のアンチエイジング、ライフステージに合わせたお口の機能の改善なんですが、
書くともっともっと長くなってしまいますので。笑
まずは、MFTとは何ぞや?ということで今日はとめておきます。
次回、やり方をお話しします!

今日もね、舌壁👅がある方が患者様でいらっしゃって、どうしても舌で歯を押してしまう。そして、幼き頃、指しゃぶりが辞めれなかったのこと。
結果、前歯のね、上の歯と下の歯が噛み合わない隙間ができる、奥歯で咬んでも前歯が当たらない開咬(かいこう)という症状になってるの。

これは、矯正するしかないのですが、矯正しても癖が治らないと結果、また同じになってしまいますので、舌の筋肉をつけないといけませんね。

ですから、次回はやり方をお伝えしようと思います!

と、と、何度も不正咬合とお伝えしてしまいましたので、補足です。

不正咬合とは

不正咬合の種類

不正咬合には、歯がアゴに入りきらないでガチャガチャに生えている叢生(そうせい)、前歯が反対に咬んでいる反対咬合(はんたいこうごう)、前歯の咬み合わせが深い過蓋咬合(かがいこうごう)*、上下の前歯がちょうど合わさっている切端咬合(せったんこうごう)、奥歯で咬んでも前歯が当たらない開咬(かいこう)*、出っ歯と総称される上顎前突(じょうがくぜんとつ)*、などがあります。正常咬合でないものを不正咬合といいます。
*過蓋咬合:前歯の咬み合わせが深い状態を言います。例えば下の前歯が上の前歯の裏の歯肉を咬んでいて下の前歯が隠れて見えない場合などを言います。上の前歯に負担がかかるので寿命が短くなる、顎関節に負担がかかり痛みなどを発生しやすいとの指摘があります。 
*開咬:奥歯で咬んでも何本かの前歯が咬まない状態のことで、前歯で麺類を噛み切れません。正式には複数の前歯のオーバーバイトがマイナスである状態を言います。 
*上顎前突:出っ歯と言われる不正咬合のことです。上の前歯が出ていることによりぶつけて歯を欠いてしまったり、時には折ってしまう事故が多いと言われています。

因みに、日本人の不正咬合の割合は以下になります。
それでは、また明日、楽しみにしていてください!

kae's prime Ownd

東京医科歯科大学非常勤講師。 マネジメント歯科衛生士先駆者。パイオニア 。口腔内の健康と美は全身の健康と美に繋がっています。 1人でも多くのきれいになりたい方、口腔内の健康と美にお役に立ちますように…♡ 趣味︰読書、三味線、歯、身体を動かすこと、海

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