インプラントは治療して終わりではないんです。
こんにちは!マネジメント歯科衛生士、東京医科歯科大学非常勤講師の辻村香恵です!
先日、インプラントをされた方で、久しぶりに歯医者に来たと言う方がいらっしゃったんです。
うーむ。診査診断後。私の顎が外れそうでした。
インプラントは打って終わりではないんです。
その後の日々、毎日の歯ブラシや、歯医者でのクリーニング、メンテナンスが重要なんです!!!
何故ならば、インプラントは、人工歯根です。天然歯に比べて歯周病にかかったら、一気に進みます。
はて?はてな?
インプラントのオペ後に説明してない、歯医者があるなんて‥悲しみー!
さて、インプラントを少しでも長持ちさせたいなら、メンテナンスは欠かせません!
せっかく高価なインプラントを入れたのだから、少しでも長持ちさせたいと思いますよね。インプラントは入れたら終了ではありません。むしろ大切なことは入れた後のメンテナンスにあります。メンテナンスを始めとする長持ちの秘訣教えます。
せっかく費用と時間をかけて入れたインプラント、できる限り長持ちさせたいものですね。実は、インプラント自体は、虫歯になったり、天然歯の様に、溶けたり(脱灰)腐ったりということはありません。ですから、インプラントがダメになるというのは、実際のところ、歯や歯ぐきといった、インプラントを支える組織がダメになることなのです。インプラントを長持ちさせたいなら、歯周組織を健康に保つのがカギ。これからいくつか、そのためのコツをご紹介します。
インプラントを長持ちさせるには、定期健診(メンテナンス)に通う!
インプラントは、入れておしまいではありません。医院のほうから、状態に合わせて少なくとも一年に2~3回のメンテナンスが提案されます。必ずその通りに出向きましょう。
メンテナンスでは何をするの?
•クリーニング
自分では落としきれていない汚れや細菌をプロの手できれいに落としてもらうことができ、これによってインプラントが歯周病にかかってしまう(インプラント周囲炎といいます)事態を防ぎます。また、歯周組織の検査をして、異常の早期発見につなげます。おうちでのセルフケアに改善点があれば、歯科衛生士から指導があります。
•かみ合わせの調整
インプラントは天然歯と違い、歯の根っこと骨の間にクッションになる組織がありません。天然歯には、歯根膜という、歯の周りに根っこのまわりに膜ががあります。
そのため、かみ合わせがちょっと合わないと、歯を支える骨にダメージを与えたり、人工歯が欠けたりする事態に。かみ合わせは、時間と共にあごの骨の位置が変わったり、周りの歯がすり減ったりすることで、少しずつ変化していくもの。そのため、定期的にかみ合わせをチェックし、レントゲンで骨の状態を見る必要があるのです。
•全身の健康管理をしっかりと!生活習慣を見直しましょう。
喫煙は、インプラント周囲炎にかかるリスクを2倍~6倍高めるとされています。また、糖尿病や骨粗しょう症も同じくリスクを高める因子です。インプラントを長持ちさせたいなら、ぜひ禁煙を。そして、糖尿病や骨粗しょう症にかからないよう生活習慣を見直しましょう。
•残っている、ほかの歯のお手入れをしっかりと!
お口の中は一つの環境です。唾液でお口の中は潤っています。インプラント以外の歯が、不潔で歯周病にかかっていると、同じようにインプラント周囲炎の恐れがあります。また、歯周病や、虫歯の影響で周りの歯が一本また一本と抜けてしまうと、それだけインプラントにかかる負担が増え、インプラントの寿命にも影響します。
•自宅での日頃のホームケアをしっかりと!
歯ブラシ、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ、スーパーフロス、フロスなど、自分のお口の環境に合わせた、ケースに合った清掃道具とその使い方を歯科医師、歯科衛生士から教えてもらいましょう。インプラントは、天然歯に比べて根元がくびれており、そこに細菌がたまりがち。天然歯の根っことインプラントの土台の細さは異なり、大体インプラントの上部構造は、頭でっかちんです。
毎日の積み重ねが、インプラントを長持ちさせる秘訣です。もし、几帳面でないとか器用でないとかの理由で、指導されたとおりにホームケアするのが難しい場合は、メンテナンスで通院する間隔を縮めてもらうのも一つの方法です。
以上となります。インプラントは打って終わりではないんです。予後のメンテナンス、かみ合わせが重要なので、定期検診の程宜しくお願い致します。
それでは!
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