朗報です!ホワイトニングと歯周病の深〜い関係
おはようございます!マネジメント歯科衛生士、東京医科歯科大学非常勤講師の辻村香恵です。
ねえねえねえ、知ってますか?
ホワイトニングをすると歯周病が発生しにくいって話!
元来、ホームホワイトニングで使う薬液は歯周疾患治療薬として開発されていたのです。
ホームホワイトニング材である過酸化尿素は、分解すると酸素を発生するため、米国では1960年代から歯周疾患の原因菌である嫌気性菌を殺菌する目的で、歯周疾患の治療薬として使用されていました。
この治療薬はGly-Oxide(Smithkline Beecham社)という名前で現在のでもドラッグストアなどで発売されています。
これです。
この歯周疾患治療薬を歯のホワイトニングに応用したのは偶然で、1968年に矯正歯科医であったDr.Klusmierは、矯正後の患者様にマウスピース型のトゥースポジショナーを装着させていたところ、歯肉炎が発生したために、過酸化尿素のゲルであるGly-Oxideをトゥースポジショナーに入れて寝るように促したそうです。
そしたら、そうしましたら、何と!!
定期チェックに来院された患者様の歯が、歯が白くなっていることに気づいたのです!!
Excitement Great!!
その後、米国の臨床家の間で、歯を白くする目的で30年近く非行式に使用されていたそうです。
1986年、Dr.Munroがルートプレーニング後の歯肉組織の治療に10%の過酸化尿素を使用したところ、2次作用として過酸化尿素が歯に対して漂白作用があることに気づき、1989年にこれを発表。
しかし、ほぼ同時にDr.HaywoodとDr.Heymannがグリセリン基材に10%の過酸化尿素を混ぜ合わせ、歯列に適合したマウスピースに入れて、自宅で5〜8時間装着して使用する“Night Guard vital Bleach”を発表、Omni社(現在の3M社)より世界初の、初めて歯のホワイトニング材としてWhite&Briteが発売!!!このWhite&Briteが、現在のすべてのホワイトニング材の原型となっています。
素晴らしい!!
このようにホワイトニング剤は、元来歯周病の治療薬として殺菌に使用されていました。
確かに、私も担当させて頂いておりますホームホワイトニングをされている患者様は、歯に対して意識も高く、デンタルIQも高いこともあると思いますが、歯肉の状態は良好で、歯肉炎もほとんど発生しておりません。
一石二鳥のホームホワイトニング!!
笑顔も輝き、バラ色人生ですね!
如何でしたか?最後までお読み頂きありがとうございます。またお会いしましょう!!
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