ほんとに怖い砂糖。ほんとに怖い砂糖の話。聞きたくない人は開かないでください。
「キャーーーー!!!」ほんとに怖い砂糖の話。
聞きたいですか?
こんばんは。マネジメント歯科衛生士、美容家、東京医科歯科大学非常勤講師の辻村香恵です。
食べたものがあなたになる。それはそうですよね。当たり前ですね。
昔読んだ「砂糖の歴史」−エリザベス・アボット-。何故砂糖が流行り、どの様に生産されどの様に普及したか。また、砂糖の影響について書かれている本です。
これを読んだ時、「恐ろしい。と、ほんとに?」って思いました。
全ては書ききれませんので、ご興味あれば読んで頂きたい本です。
まず、砂糖の怖さなのですが、砂糖には、全く栄養素が含まれていません。人間に必要な栄養素は、ビタミンやミネラルなど50種類ぐらいあります。そのどれかが欠けても健康を低下させるため、砂糖でカロリーを摂取することを減らさなければならない、という事実があります。
(ここでいう砂糖とは、精製された白砂糖のことです。)
さて、最も言われています砂糖の有害性をあげてみます。
・ビタミン・ミネラルの効力を妨害する性質を持っている。
・たんぱく質、ビタミン・ミネラルを身体に供給しなくなる。
・より栄養のある食べ物の代用をすることで栄養不足を引き起こす。
・身体に必要なビタミンC、複合ビタミンB類のほとんどがもっと必要になる。
・神経を過敏にし、落ち着かなくなり、イライラやキレやすくなる。
・インシュリンを常に必要とすることで、すい臓に負担をかける。
・便を大腸に長くとどまらせてしまう。など。
「Fearful !!」
これだけでも、もう紅茶やコーヒーに砂糖を入れることを躊躇いませんか?
ゆっくり穏やかでいたいはずなのに‥
それでは、まだまだいきます。笑
読みたい方だけ、進めて下さいませ。
砂糖がいかに体に悪いかについて、アメリカUCLA大学の栄養学者ナンシー・アップルトン博士が、「146 Reasons Why Sugar is Ruins Your Health(砂糖が健康を損ねる146の理由)」というレポートをまとめています。
一部を抜粋してみますと、
•ミネラルの吸収阻害•虫歯•歯周病•肥満•老化促進•視力の低下•白内障•子供の集中力の低下•食物アレルギー•脂肪肝•静脈がん•便秘消化不良•学習障害•頭痛•気分の落ち込み•アルツハイマー病•副腎の機能低下•がん•めまい•月経前前症候群
リストを見る限り、身近ないわゆる病気や不調、精神的な問題のほとんどが、砂糖からきていることがわかります。つまり、砂糖は、人間が健やかに生きることを妨げる物質なのです。
また、これらを引き起こす一つの要因として、糖反射とよばれる仕組みがあります。東京大学の研究によりますと、人間は砂糖を摂取すると胃と十二指腸の働きが一時的にストップしてしまうということ。つまり食前に砂糖を摂取すると、胃腸が十分に働かないままその後の食べ物が送り込まれることになります。すると、どうなるか分かりますか?
そうです!ビタミンやミネラルなどの必要な栄養が取り込まれず、消化不良を引き起こしてしまうのです!!
「砂糖の歴史」−エリザベス・アボット-も読んで欲しいのですが、本書の原題はずばり「Sugar(砂糖)」で「A bittersweet history(苦くて甘い歴史)」という副題が付けられています。世界人類を惹き付けてやまない甘さを持つ砂糖ですが、その歴史は苦さも伴っていました。「bitter」な部分と「sweet」な部分からなっていて、「bitter」な部分とは、砂糖産業が生み出した様々な弊害、とくに奴隷制についても書かれていました。
このあたりは、話がズレていってしまうので戻します。
そうそう、健康について書いていたのだ!申し訳ございません。ちょっと、熱くなってしまいました。
さて、続きです。
砂糖は中毒になる
砂糖は、麻薬によく似て、脳の快楽中枢を刺激する「オピオイド」や「ドーパミン」といった化学物質を放出させます。糖に耐性がついてきて、ちょうどよい甘さを感じるのにより多くの糖が必要になるのです。
糖依存症となったラットでは、甘いものをむさぼり、甘いものがなくなると歯をガチガチと鳴らし、震え、不安状態に陥ります。
糖は内臓脂肪となる
テーブルシュガーやコーンシロップに添加されている果糖は、肝臓に脂肪をより速やかにさせ、しかもいやなところに貯めこませるトリガーになります。肝臓に脂肪球を作り出してしまうのです。肝臓ってアルコールだけではないんです。1980年以前にはめったに見られなかった「非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease、NAFLD)」の前に見られるのが肝臓の脂肪球。果糖が多い食事が続くと、肝臓のあちこちに現れてきます。
糖は身体を糖尿病へとむしばんでいく
専門誌『プロスワン』の研究によると、1人分が消費する糖が150キロカロリー増えるたびに、糖尿病の人は1.1%ずつ増えていくそうです。
糖は血管を収縮させる
過剰な糖は、血液中のインスリン分泌を過剰にしてしまいます。身体を循環している“高速道路”=動脈に大きなダメージを与えます。アン・アレクサンダーさんが執筆した『シュガー・スマート・ダイエット』によると、インスリンの値がずっと高いままだと、血管の壁を覆う平滑筋が増殖。すると、動脈の壁が縮こまってしまい、結果として、高血圧への道へと進めてしまいます。最終的に脳卒中や心臓発作が起こしやすくなるのです。
糖はコレステロールの乱れにつながる
糖分とコレステロールとの間には不安定な関係があリます。医学誌の『JAMA』誌に掲載された研究によると、コレステロールの高い人や糖尿病の人、体重過多の人を除くと、添加された糖を多く食べている人は、悪玉コレステロールや危険な中性脂肪の急上昇を経験していて、善玉(HDL)コレステロールも最も低い水準に落ち込んでいました。一説によると、糖の負荷が過剰になると肝臓で悪玉コレステロールの生産が進む上に、身体から排出する能力も抑え込まれてしまうと考えられています。
糖は心臓をたたきのめす
米国糖尿病学会から糖を制限するように推奨が出されているのですが、それは糖が2型糖尿病に強いインパクトを与えているからと思うかもしれません。でも実際は心臓病と糖尿病が複雑に関係してきます。2型糖尿病の患者の死因の第1位は心臓病や脳卒中で、死因の65%を占めるのです。
糖は笑顔を奪っていく
気分を良くしたいと糖に手を伸ばしていますか? しかし最終的には反対の結果になっています。医学誌『パブリック・ヘルス・ジャーナル』誌に掲載された研究によると、9000人を対象に、うつ病とお菓子やファーストフードとの関係を調べたところ、6年経つと、ジャンクフードを食べている量の多い人は、避けていた人と比べてうつ病のリスクが約40%も上昇していたのです。インスリン抵抗性のある人の脳では、気分を高めるドーパミンの放出量を低下させてしまいました。
糖は表情にもよくない影響
血糖値はたんぱく質に取りついて、「終末糖化産物」または「AGE」と呼ばれる有害な新しい分子になるのです。この物質は近くのたんぱく質を攻撃し、コラーゲンやエラスチンといったたんぱく質の線維にダメージを与え、肌のハリや弾力を損なわせます。糖が多すぎると、たんぱく質の線維は乾いて、もろくなり、肌にシワやたるみを作ります。
さらに。AGEはもろくなったコラーゲンを増やして、身体の生来の抗酸化酵素の活性を失わせる効果。このために日焼けによるダメージを起こしやすくして、よく知られるように肌のダメージ、老化を進めてしまいます。
砂糖を取らない人の肌は、赤ちゃんのような透明感とみずみずしさを湛えていますが、甘党の方の肌は乾燥していてかなり荒れてしまうのです。
以上のように砂糖は、虫歯、歯周病を引き起こすだけでなく、様々な病気や不調をもたらします。いつも美しく、そして若々しく、心身ともに健康に過ごしたいのであれば、まずは砂糖の摂取は控えることをおすすめします。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。それでは!また!
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