臭い!糸ようじ(デンタルフロス)が臭い!
デンタルフロスの効果は絶大!歯ブラシだけに比べ、約2倍の歯垢がとれる!
叫びたい。笑
おはようございます。マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
今日は、寝たり起きたりでなかなか、寝れなかったなあ。
昨日の患者様で、「デンタルフロス(糸ようじ)を通すと臭い!!んです!」
という方がいらっしゃったので、今日はフロスについて。
デンタルフロスを使用している人、日本ではまだまだ少ないですよね。しかし、その効果は絶大!ピカイチ!1日に1回デンタルフロスを使用するだけで歯周病や虫歯といった歯を失うリスクを大幅に減らすことができます!
因みに、ほとんどの方が、フロスを使用していないので、この患者様はフロスを使用しているだけで、私には好感度大なわけです。
皆さんはデンタルフロスという言葉を聞いたことがありますか?単に「フロス」とか商品名になりますが「糸ようじ」であればおそらく分かるかと思います。
そうです。歯と歯の間をみがく、あの細い糸のことです。普段の歯磨きは歯ブラシだけ、という方が多いのではないかと思います。「それで特に何も問題出てないし、別に使わなくてもいいのでは?」とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。ところが、歯ブラシだけでは虫歯や歯周病ばかりか、口臭を防ぐのに全く十分ではないのです。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因は歯周病?虫歯?詰め物の不具合?
糸ようじ(デンタルフロス)を使って口の中をすっきりさせたものの、その臭いがすごい臭い!と感じたことはありませんか?その原因の大半が、歯周病なんです。ここではそんな糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因について解説いたします。
糸ようじ(デンタルフロス)をやった後に思わずにおってしまう人、実は多いのではないかと思います。それにしても糸ようじ(デンタルフロス)をやった後のニオイって、どうしてあんなに臭いんでしょうか?しかもそのニオイは歯に問題があるほど強くなるようです。今回はそのニオイの原因について探っていきます。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因その1、歯周病!
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因のなかでもとくに強い臭いを放つのが歯周病の場合です。
■そもそも歯周病とは?歯周病はカラダへのどのような悪影響が?
歯周病とは口の中の歯周病菌が歯茎に炎症を起こして、やがては周囲の骨などの組織が破壊されてしまう病気です。かつては歯を失う病気としてのみ知られていましたが、1990年代の終わり頃より、歯周病菌が全身に回ることによって心疾患、糖尿病、脳梗塞、肺炎、消化器系疾患、早産や低体重児出産の原因となることがわかってきました。
■なぜ歯周病だと糸ようじ(デンタルフロス)が臭いのか?
歯周病は進行してくると、歯と歯茎の間の溝(歯周ボケット)が深くなり、その溝の中に生息する細菌が悪臭のガスを発生し、それによって細胞が傷ついて膿が出ます。これらの匂いが悪臭の元となります。
■糸ようじ(デンタルフロス)がどんな時にどう臭ったら歯周病の可能性高い?
糸ようじ(デンタルフロス)を入れるたびに血が出る、また膿が出る、そしてドブのような悪臭がする場合には歯周病である可能性が高いでしょう。
■歯周病の治療方法は?
歯周病はまずは毎日の歯磨きが一番重要です。そして、歯科医院での定期的な歯石とりなどのクリーニングが必要です。歯周病が進行しているほど歯周ポケットが深くなり、その歯周ポケットのなかで悪さをする細菌の量も多くなりますので、よりこまめな歯科医院でのクリーニングが必要となります。重度の歯周病の場合には歯周外科処置と呼ばれる歯茎の手術を行って歯周ポケットを浅くしたほうがよい場合があります。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因その2、虫歯
虫歯の状態によっては糸ようじ(デンタルフロス)に強いニオイがつくことがあります。
■そもそも虫歯とは?
虫歯とは虫歯菌が糖を餌にして作る酸が歯を溶かしていくことで、表層から深部へ進行して歯を破壊していくものです。
■虫歯だとなぜ糸ようじ(デンタルフロス)が臭いの?
虫歯だからと言ってすべてのケースで糸ようじ(デンタルフロス)が臭くなるわけではありません。虫歯で糸ようじ(デンタルフロス)が臭くなるのは歯と歯の間の虫歯が進行して穴があいてしまっている場合です。穴には汚れや細菌が溜まっていますので、そこからニオイを放ちます。
■糸ようじ(デンタルフロス)がどんな時にどう臭ったら虫歯の可能性高いのでしょう?
糸ようじ(デンタルフロス)を通している部分に詰め物などがないのに引っかかったり、糸が毛羽立ったり、切れたりする場合は虫歯ができている可能性があります。また、それに加え、他の場所に比べて明らかにニオイが強い場合にはその疑いがさらに強まります。
■虫歯の治療法は?
虫歯の部分を削り取り、プラスチックやセラミックまたは金属の詰め物をします。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因その3、詰め物が合わない
糸ようじ(デンタルフロス)を通すことで詰め物が合っていないことがわかる場合があります。
■そもそも詰め物が合わないとは?
詰め物が合わないとは、歯と詰め物の境目に段差が出来ている場合です。
やり直しのサインです!
■詰め物が合わないとなぜ糸ようじ(デンタルフロス)が臭いでしょうか?
詰め物が合わず段差ができていると、その段差の部分に汚れが溜まります。そこからニオイが発生します。
■糸ようじ(デンタルフロス)がどんな時にどう臭ったら詰め物が合わない可能性高い?
詰め物が入っている部分に糸ようじ(デンタルフロス)を通した時に、毎回詰め物の縁のところで糸がひっかかったり、毛羽立ったり、切れる場合には詰め物が合っていない可能性が高いです。また、詰め物が入っている位置が歯茎に近い場合には、歯茎にも炎症を起こしていることが多く見られ、歯茎から出血をすることがよくあります。このような場合には特にニオイも強くなります。
■詰め物が合わない時の治療法は?
詰め物が合わない場合には作り直すしかありません。ぴったりと合った詰め物を入れ直すことにより、糸ようじ(デンタルフロス)を通した時のニオイも改善するでしょう。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭いのと口臭には関係性ある??
歯と歯の間は非常に汚れの溜まりやすいところです。また、特に上の3つのような異常がなくても、糸ようじ(デンタルフロス)を通すと多少はニオイがするものです。数日糸ようじ(デンタルフロス)をサボったら、結構なニオイがすることでしょう。しかし、その糸ようじ(デンタルフロス)のニオイは歯と歯の間のほんの一部で漂っているかというとそういうわけではなく、呼気に乗って口臭として外に出てきています。口臭予防のためにも、お口の健康のためにも、毎日一回糸ようじ(デンタルフロス)を通すことがとても大事なのです。
糸ようじ(デンタルフロス)の臭い原因まとめ!
■糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因
1.歯周病
歯周病は進行すると骨が破壊され歯を失う原因となる
心疾患、糖尿病、脳梗塞、肺炎、消化器系疾患、早産や低体重児を引き起こす可能性が高くなる。
糸ようじ(デンタルフロス)が臭い原因のなかでもとくに強い臭いを放つ
<歯周病で糸ようじ(デンタルフロス)が臭くなる原因>
歯周ポケットに生息する細菌の出すガスのニオイ
歯周ポケットから出る膿のニオイ
<こんな時は歯周病の可能性が>
糸ようじ(デンタルフロス)を入れるたびに血や膿が出てドブのような悪臭がする場合
<歯周病の治療方法>
毎日の徹底した歯磨き
歯科医院での定期的なクリーニング
重度の歯周病の場合は歯周外科手術
まずは、歯医者に来てください。
2.虫歯
虫歯の状態によっては糸ようじ(デンタルフロス)に強いニオイがつくことがある。
虫歯とは虫歯菌が糖を分解してできた酸が歯を溶かして歯を破壊していく病気です。
<虫歯で糸ようじ(デンタルフロス)が臭くなる原因>
歯と歯の間の虫歯が進行して穴があいている場合、穴に溜まった汚れが臭う
<こんな時には虫歯の可能性が>
詰め物がない部分で糸ようじ(デンタルフロス)が引っかかる、毛羽立つ、切れてニオイが強い場合
<虫歯の治療法>
虫歯を削り詰め物をする
3.詰め物が合わない
歯と詰め物の境目に隙間がある場合、糸ようじ(デンタルフロス)を通すことで分かることがある。
詰め物と歯の間に段差がある場合、そこから虫歯になっていることもよくあります。
<詰め物が合わずに糸ようじ(デンタルフロス)が臭くなる原因>
詰め物が合わずに段差があると、汚れがたまりそこから臭う
<こんな時には詰め物が合っていない可能性が>
詰め物が入っている部分で糸ようじ(デンタルフロス)が引っかかる、毛羽立つ、切れてニオイが強い場合
境目が歯茎に接している場合、歯茎の炎症が起こっており出血することも多い
<詰め物が合わない時の治療法>
詰め物のやり直し
歯ブラシだけじゃダメ??驚くべきデンタルフロスの効果!
多くの方が歯を磨く際は歯磨きだけで、デンタルフロスを使用することは少ないと思います。しかし、 ある調査によると、単純に歯ブラシで磨くだけでは、全体の歯垢の約半分、どんなに一生懸命頑張っても70%くらいしか取れないということです。
しかも、毎回磨き残しの出る場所というのはだいたい決まっていますから、その部分は常に汚れが取り除かれないまま、ということになります。
そもそも、、汚れ(プラーク)を取って欲しいところは、そこ!ですから。細かいところの汚れ(プラーク)を取って欲しいんです。
それでは磨き残しの部分から虫歯や歯周病が始まっても不思議ではありませんよね。「いつも歯磨きをしてるのになんで歯が悪くなるの?」という人はもしかしたらこれが原因なのかもしれません。
デンタルフロスにはどのくらい効果があるの?
デンタルフロスを使用した場合、どのくらい歯垢除去率がアップするかといいますと、なんと90%ほどにもなると言われています。
それでも取りきれない歯垢というのはどうしても出てくるものなのですが、それは定期的に歯科医院でクリーニングをする必要があります。
とはいっても、90%まで歯垢を落としきることによって、虫歯や歯周病のリスクは格段に下がります。ひとまず、デンタルフロスを通してみたら、一度匂いを嗅いでみてください。
初めてやった、または久しぶりにやった方、すごく臭うと思います。それが口臭の匂いの元にもなっているのです!デンタルフロスをすることで、口臭予防にもなるんですね。
通し方。ただ通すだけではなく、歯に沿わせて使用してくださいね。
↑こんな感じに。
デンタルフロスの長さ。巻き方。手指の使い方はこんな感じに。
さぁ皆さん使いましょう!
因みに、この患者様は親知らずが完全に生えていなくて清掃不良も原因で、しかも半埋伏でしたので細菌のすみかになっていました。なので、臭う!んですね。この方の場合、抜歯が1番かと。
また、親知らずについては書きたいとおもいます。
最近、東京に遊びにきた友達も、親知らずの相談を受けましたので次回にでも♡
このデンタルフロスは、私のパートナー!笑
では、今日も楽しい1日をお過ごし下さいませ。
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