患者様が主人公-インフォームド・コンセント-

患者様が主人公。
納得できる医療を受けるための最も大切なキーワードは、「インフォームド・コンセント」です!

おはようございます!マネジメント歯科衛生士の辻村香恵でございます。

最近、日本でも「インフォームド・コンセント」という考え方が少しずつ広まり始めています。 これは、アメリカで生まれた考え方で、直訳すれば「十分な説明を受けた上での同意」(日本医師会)と訳されています。 医師と患者の関係の中で、医師がわかりやすく治療法や薬の内容について、患者様に十分な説明を施し、ちゃんと患者様の同意を得て、治療をするという考え方です。
患者様を主役にすると、インフォームド・コンセントは「患者の自己決定」という意味になります。医療訴訟では、裁判所は「患者の自己決定権」を重視しています。
医師がどんなに説明しても患者様が理解しないまま治療をしたとすると、医師が患者様の自己決定権を侵したことになります。

「説明と同意」なのか「患者の自己決定」なのか、これは症状によって変わりますよね。
例えば、今にも気を失いそうに痛みがひどい時には、同意どころか「おまかせ」ですが、とらえどころのない慢性症状であれば、医師の方から「受けるかどうかはあなた次第です」と言い出すだしょう。

難しい議論はいりません。

医師にとっても患者様にとっても、心筋梗塞では「説明と同意」でいいのです。歯並びの矯正では「患者の自己決定」がなければなりません。軽い糖尿病では「治すも治さないも患者次第」ですし、だって本気で治したいと思わなければ、食事にも気をつけ運動も続けなければいけませんよね。ひどい歯痛の場合は、「説明は早く治療してくれ!」となります。
慢性的な具合の悪さに悩んでいる人は、医師の助言とおなじくらい噂の○○キノコや△△汁を尊重しています。ネットで購入できるアレです。
慢性の病気や不自由、不快を解消したい場合には、医療の主役はあなた!患者様です!そういう事情からインフォームド・コンセントという言葉がキーワードになったのです。

お医者さんや歯医者さんの中には、医者や歯医者が増えて競争になってきたから、患者様にサービスとして説明を丁寧にする傾向が生まれてきた、と思っている人がいます。
しかし、それは違いますよね。
患者様の自己決定権という考え方は、こんなとこからは出てきません。病気の性質や種類が変わってきたことが大きな変化の理由なのです。

そこで、ここからが大事なところです。

では本題。

むし歯や歯周病など歯の治療は、多くの場合、患者様が主役の医療なのです。
よほど不養生で歯がズキズキ痛んで我慢ができないというケースを除けば、歯の病気は、現代の病気の代表なようなもので、患者様が主役なのです!歯医者に「〜された」ではなく、自分自身でもしっかり話を聞いて決めていただきたく思います。
〜されたという考えの患者様が減りますように。

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東京医科歯科大学非常勤講師。 マネジメント歯科衛生士先駆者。パイオニア 。口腔内の健康と美は全身の健康と美に繋がっています。 1人でも多くのきれいになりたい方、口腔内の健康と美にお役に立ちますように…♡ 趣味︰読書、三味線、歯、身体を動かすこと、海

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