歯科から健康長寿へ

おはようございます。マネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。

健康長寿。
「健康長寿」という言葉を聞いたことがありますか?
私は、健康長寿を増やしたい。健康と美を伝えていきたい。

日本は世界でも長生きが多い、誇れる長寿大国と言われていますよね。長生きされてる方が多いということは、日本の国家として素晴らしいことです。
しかし!長寿大国の裏で見落とされがちな大切なことがあります。

それは、日本人の健康寿命と平均寿命とのズレ!です。

さて、健康寿命とは?
→健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間とされています。

日本人の平均寿命は男性が79歳と世界第4位、女性が86歳と世界第1位を占めています。しかしその一方で、誰かの世話になることなく自立した生活が送れる健康寿命は、全国平均で男性70.42歳、女性は73.82歳とされています。
厚生労働省が発表した数字によると、一般的な寿命と健康寿命に、大きな差があるとされています。
平均寿命と健康寿命の差は、平成22年で、男性9.13年、女性12.68年となっています。



青が平均寿命。赤が健康寿命。この差は年々拡大しています。
 
平均寿命と健康寿命の乖離は介護問題にも関わってきます。

つまり、男性では約9年間、女性では約12年間、要支援・要介護の期間を強いられるとみられています。

私の祖父、祖母は61歳と72歳と若くして亡くなりました。太く短くで尊敬していました。

私は、介護の経験がありますが大変なことでした。時間も体力も、心身ともに使います。今となってはもっともっとやれるべきことがあったのではないかとも考えてしまう時もあります。

ただ、介護を必要としない自立時間が増えることが何よりも大切なことだと思います。


さて、ここでよく耳にする超高齢社会って一体何なんでしょうか?

現代の高齢化の定義は3ステップ!で考えますと分かりやすいです。
・高齢化社会
・高齢社会
・超高齢社会
この3つです。それぞれの段階は高齢化率という指標で分かれています。
つまり、人口に対してどれだけ高齢者がいるかで段階が決まっています。

高齢者とは65歳以上を指します。

 高齢化社会(人口の7%が高齢者)
高齢社会(人口の14%が高齢者)
超高齢社会(人口の21%が高齢者)
となります。

日本の高齢問題は最近のことのように感じるかもしれませんが、日本が始めて「高齢化社会」を迎えたのは1970年。その24年後の1994年には高齢社会となり、そして2007年に超高齢社会になりました。

止まりません。日本の高齢化。

1994年から13年後の2007年、日本は高齢者が21%を締める超高齢社会に突入します。2014年には高齢化率は24.1%となりました。今後、2035年には33.4%になると試算されています。

こうなりますと国民の3人に1人が高齢者となるのです。


高齢化が進み、平均寿命が伸びる一方でこの健康寿命も考えなくてはいけません。平均寿命と健康寿命の差が拡大すれば、医療費や介護費に負担となります。それは税金となって私達を圧迫します。平均寿命と健康寿命の差を短縮することが今、急務なのです。
また、健康意識を高め、健康寿命を伸ばしていくことで要介護期間を短くしていくことも今後の日本の大きな課題となります。

歯科は早い段階で介入することができます。
食べることは生命にとっては欠かせないことです。
食べるにはよく噛まなければなりません。
噛むこと。お分かりのように噛むには歯が大切です。
現在歯の喪失によって、柔らかい食べやすいものしか食べれなくなってしまいます。
その結果、身体の機能の低下がおこります。
口の周りの筋力も低下します。筋肉は使わなければ機能しなくなってきます。その結果食べこぼしが増えてしまったり、
食べているのにも関わらず栄養失調であったり、噛めないことにより免疫力の低下、噛まずに飲み込んでしまったり、あまり噛まなくてもいいようなものを食べ続けメタボリックになってしまいます。
(メタボリックドミノが分かりやすいのでこのことについて次回は伝えたく思います。)

いつまでも、自分の歯で食べ物を食べること。それは、アナタの健康寿命を伸ばし、いつまでも介護なしで長生きすることに繋がるのです。

これからは、歯の時代!です!

日本は3人に1人が高齢者となる世界でも類を見ない高齢大国を迎えます。そうなった時に、何よりも大切なことが食べ物を食べること=歯を大切にすることです。
日本人には、健康な時に歯医者さんに行くという習慣があまりありません。(今は増えてきました)何かトラブルが起こってから始めて歯医者さんに行くという方が多いです。しかし、何かトラブルが起こってからでは歯を守ることが難しい場合が多く、時間もお金も使います。
噛めなくなってきますとモノを噛むことが億劫になり、更に噛めなくなります。噛めないことでカラダと脳は退化し、そのまま介護に一直線となり得ます。

今、やるべきことはまず歯医者さんにクリーニングに行く習慣を身につけることです。3ヶ月〜半年に1度行けば十分です。何も問題なくても行くことが大切です。

ピンピンコロリ。介護を必要とする期間が減り充実した健康ライフを、あなたも送って頂きたく思います(*´◡`*)

kae's prime Ownd

東京医科歯科大学非常勤講師。 マネジメント歯科衛生士先駆者。パイオニア 。口腔内の健康と美は全身の健康と美に繋がっています。 1人でも多くのきれいになりたい方、口腔内の健康と美にお役に立ちますように…♡ 趣味︰読書、三味線、歯、身体を動かすこと、海

0コメント

  • 1000 / 1000