パフォーマンスを最大限に発揮するには
こんばんはマネジメント歯科衛生士の辻村香恵です。
さて、本日は歯とパフォーマンスの関係について。
私事なのですが、今日は、グレイテスト•ショーマンを観てきました。
あーもう。あーーーーもう!あーーーーーーもう!!笑
ヒュー・ジャックマン格好いい!
レ•ミゼラブルも最高でしたが、今回もミュージカル調のグレイテスト•ショーマンも本当に最高でした!!
でね、そのグレイテスト•ショーマンを観て思ったことがありましたので、今回はそのことについて。
グレイテスト•ショーマンでは、様々な人種の方がサーカスではないのですがいろいろとパフォーマンスをされています。
(ここで詳しく映画の内容を説明をしますと、観ていない方に怒られそうなのでしませんが。サイコーでしたという事だけ伝えさせて頂きます。笑)
パフォーマンスを施す際、力を発揮するために歯を食いしばります。
トレーニングやゲーム、何か集中した際に、人は自然な生理反応により歯を食いしばるのです。
そこで、歯とパフォーマンスの関係について。
歯を食いしばると顎関節が圧迫され、身体に過度の緊張、ストレス、疲労、集中力の低下などをもたらし、パフォーマンスの低下につながります。
アスリート、パフォーマーが本来持つ筋力・持久力・瞬発力が十二分に発揮されるよう歯が揃っている事、奥歯がしっかり噛み合っている事はは凄く凄く大切です。
歯が噛み合っていることは、人間の本来の力が発揮されます。
それは、何故か。
健康な成人男性( 20 - 30 歳) 42 名を対象に,噛みしめ時に奥歯(下顎第一大臼歯・ 6 歳臼歯)にかかる力(咬合力)を測定した研究によると,最小では 27.5kg ,最大では 100kg もの値を記録し,その平均は 59kg でした。その後,前歯や犬歯の咬合力も測定されています。 20 歳代の成人男性 150 名の右側前歯,犬歯および奥歯の咬合力はそれぞれ 15.66kg , 27.74kg , 66.90kg と記録されています。これらのデータからも,歯を食いしばった時には,自分自身の体重に匹敵するくらい大きな力が奥歯にかかっていることが分かります。
ちなみに普段の食事の際に奥歯にかかっている力(咀嚼力)は最大咬合力の 2 分の 1 から 4 分の 1 と小さく,およそ 10 - 20kg 程度であるとされています。なお,硬い食物を強烈に咀嚼する習慣のあるエスキモー人では最大咬合力が我々の 3 倍にもなっていると言われています。
日本歯科医師会が発揮されたデータです。
んー。難しいかな。笑
ってことで単純に。↓
思いっきり歯をかみしめた時、人間は約70Kgの咬合力(噛む力)で、日常的に食事取る時の咬合力(噛む力)は、男性で60Kg、女性で40kgぐらいということ。
で、なんだかこう書いてしまうと、毎日食事の際には凄い回数噛んでいる訳ですから、歯って大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
だって、自分の体重ぐらいでありません?
でもね、
もちろん大丈夫です!ただそれは、歯や歯茎が健康であればという話ですが‥!
普通にしていてもこれだけの咬合力(噛む力)が歯にはかかっているのですから、日ごろから、歯の健康を意識しなければなりませんよね。
またスポーツ、パフォーマンスをされる方は、この咬合力(噛む力)が高いと言われています。
因みに、猛獣のライオンはこの咬合力(噛む力)は400Kgぐらいあるそうです。
世界的な生物博士のブレディ・バー博士の測定結果によりますと、ナイルワニ2,268kg?!が世界でナンバーワンとなっているそうです。
人間の咬合力(噛む力)と比較すると、ビックリする数字ですね!!
ですから!
咬合力(噛む力)、食いしばる行為があなたのパフォーマンス向上を助けてくれます。
人類は、昔から「食べ物以外のものを噛む」ことを行ってきました。
古代ギリシャのスポーツ競技者、ローマ帝国の戦士、そして北欧のバイキング…。彼らは、競技中、あるいは戦闘中に革の紐を噛み戦いに臨んでいました。
つまり、「革を噛む」という行為に、何らかの効果や効能があることをそれらの経験から知っていたのです。
しかし、「噛む行為」と「身体的なパフォーマンスの向上」の因果関係が一つのコンセプトとして追求されています。
噛み合わせ。分かりましたか?
で、噛み合わせって何が正しいの?って思いますよね?
噛み合わせという言葉は知っていても、正しい噛み合わせはどんな状態?と尋ねられてもなかなか答えられないものです。笑
しかーし!それには3つの条件があります。
①全身の整った状態で、重心のとれている正しい位置に下顎骨があること。
(成長の問題があるので、歪んでできあがっているもの、下顎骨が変形しているものはありますので、シンメトリーがとれている位置が最適な位置ではありません)
②①の条件下で上下の歯の位置が正しいこと。
③①②の条件下で歯の形が正しいこと。
(歯はどの歯同士があたってもいいものではありません。それぞれに役割があり、大きく分別けても前歯と奥歯とでは動かす筋肉が違います。奥歯は強い力を発揮する咬筋を主体に動かし、前歯は強い力がかかりすぎないように下顎の周りの筋肉を繊細にコントロールしながら側頭筋を主体に動かします。歯の形によって動きの中で歯の当たるポイント当たらないポイントが生み出されます。つまりはそれにより筋肉の緊張、緩和がつくられ、過正しい形により過緊張を生み出すことを防ぎます)
③に書きました筋肉の緊張、緩和がうまくつくれないと、結果①の下顎骨のズレにつながります。ズレると②の歯の位置も崩れてきます。
その噛み合わせ。凄く重要なことは分かって頂けましたでしょうか。
ではその、
噛み合わせが悪化する原因とは?
噛み合わせを悪化させる主な原因は、歯や顎関節に負担を掛ける無意識の癖や習慣です。
これらは自分で見つけ出して治療することが困難なので必ず専門医によるカウンセリングを受けるよう、お勧めします。
- 歯や顎関節に悪い習慣、癖
日常の生活で無意識に行われる片側噛み、同じ側だけにする頬杖、うつぶせ寝などの癖や習慣は噛み合わせを悪化させます。
また仕事中など集中しているときに起こる食いしばりや、睡眠中の歯ぎしりはブラキシズムと呼ばれ歯に多大なダメージを与えます。歯が擦り減ってしまったり、詰め物や被せ物が正常な位置より低くなって噛み合わせが徐々にズレて来てしまいます。
さらに顎関節も過度に緊張させてしまい顎関節症を進行させる原因となります。
2 歯並びの悪さ
出っ歯、八重歯などで歯並びが悪い場合、成長に伴って噛み合わせが悪くなるケースがあります。子供の頃は問題なくても、大人になるにつれて骨格や顎周辺の筋肉も変化していくため噛み合わせのバランスが狂ってくることがあります。
3.詰め物、被せ物が合ってない
虫歯治療で使用する詰め物や被せ物が合わない場合も噛み合わせを悪化させます。特に奥歯にあるものがズレてしまうと高さが合わなくなり噛み合わせだけでなく顎関節にも負担を掛けてしまいます。
また詰め物同様に入れ歯が合わないことでも起こりうるので注意が必要です。
噛み合わせを悪くする5つの原因
噛み合わせを悪くする原因は大きく分けて5つあります。
1・虫歯
2・歯周病、老化
3・遺伝
4・子供の頃の指吸い、噛み癖
5・食習慣
1・虫歯によって歯の形や歯並びが悪くなる
虫歯菌が出す酸によって歯が溶けたり、治療で歯を削ったり抜いたりすることで歯そのもの形状が変わったりして歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなることがあります。
2・歯周病や老化によって歯並びが悪くなります。
歯周病によって歯の根元が弱くなってくると歯並びが変わり、噛み合わせが悪くなることがあります。
また、老化によって歯周病のリスクは上がっていきますが、老化そのものによって歯茎が弱くなり、歯がぐらぐらして揺れるようになると、歯の向きや並びが変わり、噛み合わせが悪くなっていきます。
3・遺伝によって生まれつき噛み合わせが悪い、
生まれつき顎の関節が弱かったり、歯並びが悪かったりと、遺伝により噛み合わせが悪い人もいます。
上あごより下あごの方が前に出ている人は噛み合わせが逆になるため、噛み合わせが悪くなります。
4・子供の頃の指吸い、噛み癖
幼いころに指を吸っていたり、何かを噛んでしまう癖を持っていた場合、その影響で歯が生える向きが変わってしまい、噛み合わせが悪くなってしまいます。
5・柔らかいものばかり食べる食習慣
子どもの頃から煮干し等の固い食べ物を食べる習慣がない人等は顎の骨格が弱かったりするため、噛み合わせが悪くなる場合もあります。近年は、顎が細い人が見た目にもシュッとしていて魅力的ですが、噛み合わせの面から考えると良くないこともあります。
また、コンビニなどで即席で食べれますパンやうどん。ファストフードのハンバーグなどもあまり噛まずに飲め込めます。
近代の食は柔らかいものばかり。そして、栄養がない。
悲しいね。
5・噛み合わせが悪いまま放置するとあごの痛みや肩こり等につながることもあリマス。
噛み合わせが悪いまま生活を続けていくと、いろいろな面に悪い影響が出てきます。
身体的な症状としては、あごの痛み、肩こり等があります。
あごの痛みの原因の1つとして、顎関節症が考えられます。
この症状は遺伝等による生まれつきの人もおられますが、そのまま放置していたり、無理やり大きく口を開けたりしたときにあごに痛みが走ることもあります。
肩こりは、噛み合わせが悪いことで、頭や身体の重心が崩れて肩に負担がかかり、肩がこる場合があります。
また、身体的な症状以外にも精神的な面でも悪い影響が出る場合もあります。
噛み合わせが悪い原因が歯並びの悪さという人は、歯を見せることにコンプレックスを感じられていたりして、自分に自信が持てない等の精神的な部分に悪い影響が出てしまう場合も考えられます。
このように、噛み合わせが悪いことで、身体的にだけでなく、精神的にも悪い影響が出てしまうことがありますので、みなさんも噛み合わせをチェックしてみてはいかがでしょうか。
なお、噛み合わせが良い人は奥歯を噛み合わせたときに以下のような歯の状態になります。
•上側の前歯が下側の前歯より少し前に出ている
•上下の歯と歯の間に隙間がない
•割り箸等真っすぐな棒状のものを横にして噛んだときに水平になる
これらはほんの一例で、他にもたくさんのチェック方法がありますので、一度確認してみるのも良いかもしれませんね。
奥歯が1本抜けただけで噛む力は半減
奥歯が1本抜けた程度では、それほど影響はないと思いがちですが、実は奥歯が1本抜けると噛む力全体が半減してしまうと言われるほど奥歯は大切な存在です。今まで食べられていたものが噛みきれなくなると食事もつまらなくなりますし、塊のまま飲みこんでいると消化器官に負担もかかります。
奥歯が抜けたときは見た目もそこまで気になりませんし、とりあえず何とかなってしまうため、すぐに治療をしない方が残念ながら多いのが実情です。
しかし、歯が1本抜けると、隣の歯が横に少しずつ倒れてきてしまいます。そうすると、そのさらに横の歯も倒れて・・・ということが起きます。
また、奥歯が1本抜けただけでも、噛む力は約半分にまで落ちると言われています。きちんと噛めないことで消化器官に負担がかかったり、栄養の吸収が悪くなったりします。
知っておきたい!
治療した奥歯の噛む力はどれくらいまで落ちる
神経を抜いた歯は、神経がある健康な歯に比べて強度が落ちますので、あまり固いものをたくさん食べるのは歯にはよくありません。ブリッジにした歯は元の60%程度、部分入れ歯なら30~40%、インプラントの場合なら噛む力は100%のままです。
・入れ歯の場合
部分入れ歯なら天然の歯の30?40%、総入れ歯なら10?20%。
・ブリッジの場合
天然の歯の約60%程度(ただしブリッジをかける歯の状態による)
・インプラントの場合
天然の歯とほぼ同じです。
まとめ
歯には大きな負担がかかります。食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は、マウスピースなどで歯にかかる力を分散させてあげると、歯へのダメージを軽減することができます。もし抜歯になり、入れ歯やブリッジになると、歯を補うことができても噛む力はどうしても落ちてしまうということを知っておきましょうね。
ここまでお読み頂きありがとう御座います!
本当に歯は大切で、噛み合わせが、いかに重要なのかということが分かって頂けたかと思います。
歯を長持ちさせるためには、予防が大切。
毎日のホームケア、または歯医者での定期的なクリーニングが必要なのです。
で、話をグレイテスト•ショーマンに戻すのですが笑
今日ね、左隣に女性2人、右隣にカップルが座っていたのですが。私は、グレイテスト•ショーマンを観まして一人で泣いたり笑ったり。笑
でね、隣の女性二人が「泣けるとこなんてなかったよねー」って。笑
私、「え?」結構泣けたんですよね‥笑ったり。とても感動した!
涙腺緩くなったのかな。笑
ほんとにサイコーでした!
今日も感謝の日々。
最高だよ。
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