サイレントキラー!歯周病は20年かけて静かーに静かーに進行しております
あなたも気づかぬうちに、忍び寄られてるかもしれません。
あなたの「健康」と、「美」をいとも簡単に奪いさっていきます。
お、恐ろしいー!
恐ろしいその名は「歯周病菌」です!
恐ろしいと思いませんか?自分の知らないうちに骨が溶けて、歯が抜けるなんて!!
こんばんは!マネジメント歯科衛生士、美容家、東京医科歯科大学非常勤講師の辻村香恵です。
最近の研究では、お口の中には約700種類以上の菌が存在する!ということが明らかになってきました。
歯周病を引き起こす菌や虫歯を引き起こす菌もその一種です。
子供の頃、「ちゃんと歯を磨かないから虫歯になったのよ」「甘いものを食べ過ぎで虫歯ができちゃったのよ」と言われた方も多いとおもいますが、虫歯というのはまさに「食生活習慣病」で、糖が原因です。
細かく言いますと糖だけが引き金ではないのですが、砂糖は前回もお話させて頂いたとおり、怖い食べ物です。
歯と歯の間や歯の味噌などに食べカス(糖分)がつきますと、虫歯菌が糖分をもとに酸を作り出し、pH5.4以下くらいで歯は溶けてしまいます。
これを「脱灰」と言います。
虫歯菌というのは常在菌ですから、いくら歯磨きをしっかりしたとしても、菌をゼロにすることは出来ません。つまり、私達の歯はいつも虫歯菌の脅威に晒されている状態なのです。
ところが!人間の体とはよくできたもので、口の中には自然治癒力があります。それを助けるのが「唾液」です!!
唾液の中にはカルシウムやリンが含まれていて、それが歯に溶け込み、溶かされた歯をもとに戻してくれるのです。
これを「再石灰化」と言います。
「唾液」には、悪い菌の脅威から守ってくれる働きもあるのです。他にも「唾液」には、こんなに素晴らしい効果もあります。
下の記事!
歯周病菌は酸素が嫌い
もう一つの口の中の悪玉菌、歯周病菌が引きおこす「歯周病」はとってもやっかいな病気です。歯周病とは、歯周病を引き起こす菌による感染症で、歯ぐきに炎症を起こし、最終的には歯を失うことになってしまう病気です。
年齢を重ね、歳をとると歯がなくなる原因の1位にもなっているように、歯周病菌のコントロールは難しいものです。
歯周病菌は基本的に酸素を嫌います。特にやっかいな歯周病菌は嫌気性菌と言われ、酸素が届きにくい歯と歯ぐきの間の歯周ポケットという場所の奥深くに棲みつきます。また歯の表面や歯周ポケットでたくさんの菌と共生して「バイオフィルム」という菌のかたまりを形成します。まさに、細菌の巣窟で、細菌の宝石箱といった感じでしょうか。
バイオフィルムの中で、歯周病菌は毒素を放出し、歯ぐきを貪りますが、私達の身体はそれを黙ってみているわけではありません。
そうはさせまい!と、私達のからだの抗体や白血球がていこうします。
しかし、こうした両者のせめぎあいにより、さらに歯ぐきの炎症は悪化し、歯肉炎から歯周病へと重症化していきます。
こうして、気づかぬうちに‥歯周病が進み、気がついたころには歯を支える歯槽骨がかなり吸収されて、歯が抜けるか残せるか、という状態になってしまうのです。
歯周病は40〜50代で発症する人が多いのですが、実は発症するまでに約20年かかると言われています。つまり、40歳で発症した人は、20歳の頃から歯周病になっていたということ。歯周病はジワジワとゆっくり私達の歯ぐきを貪って、進行していき、初期の段階では痛みもないので、一般の方はほぼほぼ、ほとんど気づきません。
今症状がないからといって、安心してはいけません。
厚生労働省のデータによりますと、
日本人の成人約8割が歯周病にかかっているそうです。(平成23年歯科疾患実態調査)ここでも、8対2の法則が!!!笑
歯周病は、定期的に歯科医院に通うと同時に、「自分の健康と美は自分で守る!」という強い意志による毎日のセルフケアと、そのケアのレベルを上げることが不可欠です。
日本人の成人約8割が歯肉炎•歯周病にかかっているという真実。
もはや、簡単に誰とでもキスなんて出来ませんね!笑
ほっぺにしましょう!
自分の健康と、美は自分でつくりましょう!
以上になります。本日も最後までお読み頂きありがとうございました!それでは、また。
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